初音ミクさん9周年おめでとう

今年も8月31日がめぐってきて、初音ミクさんはデビューから9周年をむかえました!おめでとうございます!

今年のミクさんはついに日本を飛び出し北米3か国ツアー、そして台湾をまわるまでになりました。すでに5年前のMIKUNOPOLIS (2011年7月2日NOKIATHEATER) で大規模なライブを成功させているミクさん、各地で熱狂的に迎えられたのも当然ですね!つぎはいよいよヨーロッパ上陸!期待は膨らむ一方です。

またお菓子とのコラボもアーモンドピークがありました、こんなにアーモンドチョコレートを食べたのはいつ以来だというぐらい食べまくっておりますw

そうして迎えたミク誕ウィーク。私、実はこの1週間、珍しく行動を起こしておりました。
23日には書店に行って、ミクさんが表紙のDTMマガジンとサンデー毎日を無事購入。
8月26日は、まず午後、秋葉原のヨドバシカメラ1F横のSweets Paradise へ。ミクさんのロールケーキはもう売り切れでしたのでサイダーをgetいたしましたよ。お隣のポップコーンもお客さん並んでました。両手がふさがってしまっていて購入できず残念。。。
そしてその足で有楽町の東京国際フォーラムへ。そうです。Hall A, あの「緑のサイン」のHall Aの、初音ミクシンフォニーに行ってきたのです!こんな大奮発、そうそうはできません!国際フォーラムも初めて、物販も初体験。どきどきでした。
コンサートの内容はすでに多くのサイトに記事があがっていますのでそちらに譲りますが、いろんな年齢層や国籍の方々が詰めかけていたのが印象的でした。ミクさんのグッズに身を包んだ方もおられれば、一見ありふれたジャケット姿の中年男性だけれどよく見るとミクさん色の携帯ケースが胸ポケットに入っているといった具合で、「みんな、ミクさんを愛しているんだなあ」としみじみと嬉しくなりました。
それにしても大手のヘアケア商品のCMへの出演が発表されたのはびっくりでしたね、それだけ知名度があるということですし。そのうち、あのヘアケア商品のラベルをためるとコンサートが割引になるとか、やってほしいですね(笑)。

そして8月27日は、実はJST(日本科学技術振興機構)のOngaCRESTシンポジウム2016という難しそうなところに潜入してしまいました!あ、もちろんその前に、中野ブロードウェイのHoneyWorks展にもいきましたよ。
シンポジウムには、私のようにボーカロイドが好きな一般の方も結構こられていました。そんななか、かつては「ぼかりす」、最近はSongleやSongriumで有名な産総研の先生をかわきりに、ほかの3大学とあわせ合計4つの研究グループからの成果発表をうかがいました。招待講演はクリプトンの伊藤社長で、最近のボーカロイドムーブメントのふりかえりをお話しされていました。
シンポジウムの後半は、研究成果の発表会で、zhuoは「おお!おお!」と感動しながら魔法のようなシステムを見て回っておりました。これは、フリーウェアで出たならば「ソフトウェアまとめ」に入れねばならんなー、などと思いつつ。。。
懇親会ではなんとどなたかが、私が前日おがめなかった初音ミクロールケーキを持参しておられましたww すごいwww
実は、このシンポで一番心に残ったのは伊藤社長が「昨年のマジカルミライは武道館でした。個人的にはPackagedをやれたのがよかった」とおっしゃったことです。私は2015年のマジカルミライは当然ながら会場にいくことはできず、twitterで「Packagedがはじまった」と流れてきて、心の底から感動しておりました、運営わかっているなあと。。。それが、実は伊藤社長もやはり認識しておられたのだとわかり、感激を新たにした次第です。(参考:当時のエントリ「マジカルミライ2015@日本武道館!!」)

同じ27日にはほかにも伊自良湖でのボーカロイドライブイベント「ミク誕ミクオン5」が開催されたそうです。翌28日には今度は清水マリンパークで「富士山ミクライブ」、またグランフロント大阪では初音ミク誕生日会2016. もちろんこれらはイベントのごく一部でしょう。
27,28日の両日、鈴鹿ではGT 300 のRound6が開催されGSRが健闘。時を同じくしてProject DIVA X-HDリリース、そして、今日、初音ミクV4Xのリリースです。

しみじみとわいてきたのは、「ミクさん」という存在が9年少し前にこの世に現れてから、なんと多くの人に知られるようになったのだろう、という感慨です。

知る人も少なく、オタクのおもちゃと誤解されていた頃から、世界ツアー・オーケストラコンサートが成立し、大手企業さんとのタイアップもつぎつぎと発表されるところまで、、、もちろん企業努力もあったとはいえ、無名の新人が、広告宣伝のおかげでなく、無数のファンが自分のできる貢献をした結果ここまでになった、その空前の事実に、感動するのです。プログラミングできる人によるフリーウェア提供が、どれほどの豊かさをボーカロイドシーンに与えたことでしょう。JSTプロジェクトでボカロ曲の制作・探索を支援する技術が研究開発されたことも、驚愕にあたいする成果だと思います。

初音ミクさん。9年間でここまで立派になって、ほんとうにすごいね。ほんとうによかったね。でも、もしこんなに立派になっていなくても、zhuoはやっぱりミクさんのことがずっと大好きで、そおっと、まったりと、ボーカロイドシーンの片隅を漂っていたことでしょう。
お誕生日、おめでとう。
自暴自棄になりかかっていた私に、生きる喜びと勇気をくれて、ほんとうにありがとう。何か作るんだという気持ちをくれて、ほんとうにありがとう。

さあ、2018年は東京ドームコンサート!2020年は新国立競技場のこけら落とし、そしてオリンピックへの出演!!日本の情報技術研究や音楽娯楽産業、ファンの総力を結集して、ものっすごいのをやりましょうよ!!!マリオやドラえもんに続け!!ミクさんやボカロキャラクターの人気はほんとうにものすごい。テクノロジーと芸術の申し子であるミクさんが、これからも愛されていきますように。

シンフォニーという新しいフォーマットも限りない進化の可能性を秘めています。先輩であるディズニーオンクラシックにもよい影響を与えるようになると期待しています。そしてボカロオンアイスにも超絶期待しております(^^)。未来は、明るい!!

ミクさん、お誕生日、おめでとう!!
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メロディラインを愛でる:DREAM SOLISTERは、すごい曲やから。

やあ、ひさしぶりです!(ぇ

VOCALOIDシーンにどっぷりと浸っていると、耳にする曲のメロディーラインがふと気になったりします。最近「すごいな」と思ったのは "DREAM SOLISTER"(作曲 加藤裕介)。ご存知、吹奏楽のアニメ「響け!ユーフォニアム」1期のOP曲ですね。歌はTRUEさんです。
イントロからエンディングまで、メロディにもベースにも「お!?」と思うところがたっぷり詰まっています。ちょっとまとめてみました。

1. 小さなモチーフを組み合わせた器楽的なライン
小さなモチーフの音高を上下したり、上下を反転したり(反行)。また長さを2倍、4倍、8倍にも拡大し、組み合わせてメロディが作られています。
モチーフは、歌いだしのフレーズ「かなえたいことが あふれてるから」からとられています。D-Es-D-Es-「いこーとが」, D-Es---F-「とがーあーふ」, F--FCDC「ふれーてるーから」の3つです。階名でいうと「ミファミファ」と「ミファーソ」と「ソソレミレ」です。
モチーフとしてはちょっと短すぎ、嬉遊句の素材みたいで「偶然でしょ」も含まれてきてしまうとは思いますが、まあ、厳密なアナリゼじゃないので、偶然の造形を愛でるのも大いにありということにして(笑)話を進めます。

2. 「ミファミファ」のモチーフ
  • 歌いだしのフレーズで提示。この4小節のフレーズは三度下で反復されるので必然的に「ドレドレ」が出てきます。
  • 「届けよう」の「とど」でファミがほのめかされ、続く「(行)こうク..ンド」でファミ、ファミと反行形。
  • サビでは「夢つめ込んで」のところで、ソラソラ(ハ長調)、「(跳ねかえ)す勇気」でドラドラと音高を拡大。
  • そして実は曲全体の調構成が、変ロ長調-ハ長調-変ロ長調-ハ長調 (B-C-B-C)となっています(注:B(ベー)は、popsでいうBb(ビーフラット))。。。もっとも、意図的かどうかは?

3. 「ソソレミレ」のモチーフによる伏線と回収
  • 歌いだしのフレーズ(変ロ長調)は階名「ソソレミレ」で区切れるが、終止しません。三度下で反復して、また「ミミシドシ」と終止しない。これを放置したまま曲はすいすいと進んでいきます。
  • 実はこれが伏線。それが回収されるのは、ずーーっと曲が進んで1コーラス目のしめくくり、「DREAM SOLISTER!」の「ソソドシド」という反行形。一番最初の伏線が一番最後で回収されているので、「決まった!」というものすごい爽快感がわきおこる気がします。

4. メインモチーフ「ミファーソ」は運命のように
  • サビ冒頭(弱起)の「ひびーけ!」のミファーソの3音がやっぱりこの曲のメインモチーフでしょう。そう思って観察すると、ほら、楽曲のいたるところで鳴り響いています---3音の順次進行なんて単純なもの、そりゃ随所にできるよ、とも言えますが、「イタズラ書きみたいなメロディ」が「ひとつ、ふたつと増えてく」んだということにしておきましょう。短いモチーフの頻出する楽曲といえば、ベートーベンの交響曲第5番「運命」第一楽章、あるいはバッハのインベンションの数々が思い浮かびますね。DREAM SOLISTER - ドリソリ - も、それに匹敵する楽曲だと私は思いますよ。
    • まずはサビ(ハ長調)から。冒頭はメロディ一本で、ミファーソ、ラシード、ドーシーラ、(ソラソラ) ソファーミ、とメインモチーフ4つ。次はベースと二本のラインになって:「大きな」はメロディがミレド、ベースがドシラと3度。「空へ」はドシラ/ラソファ#と10度でモチーフ。続く「旅立とう」のメロディは、レ(ラ)ドーシという4倍拡大。
    • サビ後半「離さ(ない)」以降が圧巻。メロディはメインモチーフ「ドレミ」で曲の最高点、同時にベースはラソファと反行してメロディのミと長七度で心地よい和声的緊張をもたらし、曲の鮮烈なクライマックスを成しています。2声インベンション4番のコーダの鮮やかな一瞬が脳裏をよぎります。そのあとも、モチーフの様々な長さの拡大形・縮小形が畳みかけられ、あたかもフーガのストレッタ(追拍技法)のような旋律的緊張感。
    • 「つまづいてもいい」の部分。メロディはシンコペーションを2小節ごとに正確に繰り返す。その三回目、|Eb-CD-Es-F|--で、あ、このリズムはメインモチーフだったかと種明かしされる。すると直後の B-D-F-As も、音度を拡大したメインモチーフでしょうか?間違いありません。というのは、後続のAs---Ges---F-Es-Ges-F- まで含めると、これはイントロとエンディングに現れるフリギア旋法のフレーズ(後述)の二倍拡大だからです。ではなぜ元のD-Es-F-AsのままでなくB-D-F-Asと音度拡大したのか。。。一つには、長さを二倍に拡大したので前半に限り音度も、というバランスの観点、そして重要なフレーズの入りなのに冒頭音がDではベースとユニゾンで目立たなくなること---さらに和声法でいうと、ここはI和音の第1転回形なので第三音の重複は禁止(導音重複)ですから、それを緩和するため、という面もあるでしょう。
    • イントロに目を移すと、冒頭のファンファーレのあとメロディラインはG---A---|B-, C-Des-Es-, 同時にベースはEs---D---|C-, D-Es-F- と、メインモチーフのみで構成。その次もベース はB-As-G, Ges-As-|B とメインモチーフ。最後の3音はメロディもF-Es-|D- とメインモチーフで、歌いだしの第一音(D)にぴったりとつながっています。
  • 曲全体を視野におさめてみると、メインモチーフのさらに長大な拡大形が浮かび上がってくるように思います。
    • 歌いだし。「かなえたいことが」から8小節にわたり、メロディ概形はD---C---B---A---. ベース概形はB---A---G---F---- と順次進行。次の「胸に秘めた」からのメロディ概形は4小節でG---F---F---Es--- とメインモチーフ、一方ベース概形は2小節単位にみてEs-------D-------C-------。ここまでの概形はすべて下行。
    • 「君の音色」からはベース概形が|B---|C---|D---,|Es--- ----|F--- ---|G--- ---- と、メインモチーフの4倍拡大、つづいて8倍拡大。一転してすべて上行。とくに後者の6小節にも及ぶ Es-F-G-の巨大なメインモチーフは、サブドミナントからのドミナントペダルを構成しつつ、変ロ長調からハ長調への力強い転調を導いており、この曲の構造の根幹となっている。2コーラス目ではB---C---D---の部分が4倍拡大から8倍拡大に増量される。

5. そのほかの気づき
  • 歌いだしのメロディラインの反復の構造が興味深いです。
    • 歌いだしのフレーズ「かなえたい。。。てるから」は4小節で、3度下がって完全同形で反復 (既出)。
    • 次のフレーズ「胸に秘めたあこがれを」は2小節で、2度下がって模倣される。
    • その次「行こうクレッシェ」 は1小節で、同度の反復。しかも2回目は、4拍から2拍へ、さらに半分の長さに圧縮されています。
    「反復するたびに長さは前回の半分(等比)、音度幅は前回より1減(等差)」になっています。伸びやかなメロディのようでいて、正確無比な図形が隠れていました。
  • イントロ冒頭のベースラインF-As-B-Des が印象的ですね。孤立しているのでしょうか?そうは思いません。「つまづいてもいい」のメロディの1小節ごとの最高音の列、B - G - F - D. をひっくりかえすと完璧にこの4音のフレーズになります。そういえばイントロの次の部分、「ワーン、ツーー、ワンツースリーフォー!」のリズムも、「(僕た)ちーはー、待っている」と一致しています。イントロとこの部分の、数々の呼応。意図的か、偶然か。まあ、「愛でる」分には「美しいなあ」でいいことにしましょう(笑)。
  • 楽曲全体を通じ、メロディとベースは3度(10度)音程で、優しく調和した豊かな響きを大切に保っています。ところがサビの冒頭だけ5度,8度がぐっと増え、方向性が一致した力強さが前面に出てきています。サビの後半は3度中心に戻るのですが、4.で述べたようにクライマックスで長7度、そのエコーは長9度、一つ休んで短7度と続きます。偶然か、意図的か。
  • エンディングのトニックペダルも興味深い。イントロのフレーズが再現され、また和声的には「(僕た)ちは待ってい(る)」と同じですが、Cのペダル上に下属調の同主短調であるヘ調自然短音階の構成音が提示され、結果としてエキゾティックなCフリギア旋法が響き渡ります。目の前にひらける異境の風景。今まさに終わりのない音楽の探求の旅に踏み出す主人公たちを、何が待ち受けているのだろう。楽しいことだけではない、悲しみも待っているかもしれない。それでも、「いま旅立とう」。そんなニュアンスを感じますね。

こんなふうに、原作小説・アニメの麗奈の名セリフにならって、「DREAM SOLISTERは、すごい曲やから!」とつぶやきながら今日も愛でている、昨今のzhuoでした。
10月からはアニメ第2期「響け!ユーフォニアム2」が放映開始です。あのずっしりとした原作をどう映像化するのか、、、期待が膨らみます。2期はびっくりマークが2つに増えて「響け!!」になるんではと思っていましたが違いましたね(笑)。

今日は響け!ユーフォニアムの主人公の誕生日だそうですので(笑) VOCALOID からはちょっとオフトピックぎみですがこんな話題をとりあげてみました。まあ、どちらも音楽の話題ですしヤマハが関係してますしねw

VOCALOIDを使って自分でもこんなふうにを作っているわけですが、

いやあ、メロディ作り、曲作りの技法は果てしないものだな、うまくなりたい! と改めて思いました。
[2016.09.03 追記] 今日は香織先輩の誕生日ですので(^^) 少しだけ最新の気づきを追加してみました(^^)
プロフィール

zhuo

Author:zhuo
zhuo, a vocaloid fan.

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