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VOCALOIDの命

「Vocaloid1のKAITO,MEIKOは,XPのサポート終了で使えなくなってしまうの?」と気をもんでいましたが,「だましだましだけどWindows 7でも使えるよ」ということのようでほっとした...という明るいお話で2月に突入したいと思いますw

Vocaloid1はWindows7では調子が悪くなる.Vocaloid1を持っていない私は,まったく不覚にも,そのことを最近まで知りませんでした.16bitならともかく32bitアプリケーションなのだから,よほど変なことをしていない限り,Windows7の32bitでも,いや64bit版だってエミュレータで,すんなり動くものと思い込んでいたのです.ところが調べてみると,10年近くたつ古いアプリケーションなので,Windows Vistaで導入されたUACなどの新しい仕組みとぶつかるところがあるようです.こんな情報が出ています.
KAITOをWindows7にインストール!(blog 唄となりさん記事)

そしてWindowsXPのサポート終了が近づきました.OSがなくなるなら仕方ないということでしょうか,すでに海外のVocaloid1であるLOLA, LEON, MIRIAMは,2013年12月で販売が終了となりました(「LOLA」「LEON」「MIRIAM」の販売が2013年12月末までらしい件,2013年12月18日 blog 初音ミクみくさん記事).

こうした事情を知って私はとても驚きました.「今も現役で,たくさんの人が愛用しているのに,快適に使えなくなってしまうの!? どうして開発元はWindows7にきちんと対応してくれないの!?」と感じたのです.製品が,原因はともかく正常に機能しなくなり使えなくなってしまう---これは故障といっていいのではないか.きちんと対処するのが企業の責任なのではないかと思いました.たとえばヤマハのエレクトーンは,最近までフロッピーディスクでデータを保存する仕組みでしたが,フロッピーディスクの生産終了を受けて,USBメモリが使えるユニットをきちんと提供しています(■エレクトーンELシリーズでUSBフラッシュメモリーを使用可能に, 2011年2月25日).

ですが,さらに調べてみて,わかってきました.開発元は,KAITO, MEIKOのV3を,XPサポート終了の前に提供してくれました.声の質もV1-KAITOと区別できないぐらいに仕上げて,使い手が安心してV1からV3にupgradeできるようにし,V1オーナーへの優待価格も設定されています.最大限の気配りなのでしょう.やはり営利企業なのだから,旧製品のサポートにお金をかけ,そのうえそのことでユーザが旧製品にとどまり続けて新製品が売れなくなっては困る,という判断ももっともです.

また,よく調べてみると,Windows7でV1-KAITOを動かすコツをまとめた情報も見つかりました.そうか,まったく動かないわけではないんだ!


Windows7でV1 KAITOはなんとか使えそう,そしてV3への移行も最大限に配慮されている...そんなことを理解しました.せめてWindows7のサポート終了する6年後までは,Vocaloid1はなんとか使っていけそうです.よかった.

それでもね...6年後に延びたとはいえ,Vocaloid1というシステムは,消滅し,世の中の膨大なVocaloid1のデータは死を迎えるのです.そのことを改めて認識させられました.

Vocaloid1のデータはアプリ固有.PDFやJPEGのように規格になっているわけではありません.アプリが消えればデータも死んでしまいます.
オープンソースのアプリなら,需要がある限り,有志の手で新しい環境に移植されていくでしょう.しかし商用アプリでは,儲けがなければ開発元がメンテを打ち切ってそれまでです.サポートが価値であるはずの商用アプリのほうがはやく朽ちるとは,皮肉なことです.
文書などのアプリなら,開発元が手を引いたあと,データフォーマットを解析して互換フリーウェアも作れるかもしれません.しかしVocaloid1と同じ音が出るエンジンを独自に作ることはいろんな意味で不可能です.
結局は,仮想環境の中でオリジナルを動かし続けるしかない,しかし仮想環境もサポートが止まっていますから,ネットに接続せず危険なファイルも持ち込まない隔離された状態で使う必要があります.

そう考えると,長く生き残れるアプリ,データはごく一握りの幸運なものだけなのです.ハードは壊れて終わりだけどソフトは壊れない.ソフトが動かなくなってもデータは生き残る...そう思っていたわけですが.今回は,まだ多くの人が愛し,活発に使っているVocaloid1の余命が決まってしまいました.いつかはVocaloid2も,世界中の人が愛するミクも,死を迎えるのです.まったく思ってもみなかったことです.

Vocaloid1のデータの死をさける方法はあるのでしょうか.
もしも,Microsoft Excelの互換モードのように,Ver.3 にVer.1モードが備わっていてVer.1のデータの編集・発音ができるようになっていたなら,すばらしかったでしょう.でもこれはありませんでした.
あるいは,Vocaloid1 KAITOのWindows7対応のアップデータが出たなら,たとえ有償であっても,ユーザはこの上なく喜んだことでしょう.KAITOのために作った膨大なデータを死なせずに済むのですから.でも,これももうないと決まっているのです.
仮に,開発元が,旧バージョンのソースコードをオープンにしてしまうという英断をすれば,有志があっというまに新しい環境への対応,バグフィックス,新機能の追加までもやってくれるでしょう,ですが商用アプリでこれは望むべくもないことです.
そうすると唯一の期待はSinsy方式ではないかと思うのです.開発元が,ネット上でVocaloid1のデータを受け取り,レンダリングした音声波形を返してくれるサービスをすれば,データは生きながらえます.データ編集は有志がフリーウェアを作ってメンテしていけばよいのです.これはzhuoの妄想にすぎませんが,実現して欲しいと切実に望むしだいです.まだまだたくさんの人に愛され,使われているVocaloid1というアプリケーションが,Windows XPというOSの都合によって使えなくなってしまう.蓄積された膨大なデータが死んでしまう.これは理不尽なことであり,ボカロ界にとって大変なダメージだと,直感的に思うのです.

一方で,アプリケーションはいつかは動かなくなる.心の底から愛するVocaloidたちに,実は命が終わるときがあったのです.忙しいから,疲れているから.そんなことで先延ばししないで,今このときにひたむきにボカロに向き合わなくてはいけないな.あらためてそう痛感させられたできごとでした.

さあ,PCをWindows7に入れ替えて,時を惜しんで,ボカロしましょう!
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Author:zhuo
zhuo, a vocaloid fan.

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