ニッポンアニメ100へのメッセ

時間が怒涛なら私の追い込みも怒涛で!(ぇ
NHKニッポンアニメ100.、アニソンの番組は、んー?と思うところもありましたが、私の主眼はこれでランクインを図るというよりは、この投票をきっかけに200字ほどで歌/作品について語り自分の愛を形にする、執筆の動機付けというところにあり、アニメの投票はアニソン番組騒動以後も続けてまいりました。
それもいよいよ最後の1本をさきほど投稿し、無事完了。
しかし執筆し投稿したものは、おそらく、まったく日の目を見ることもありません。
ちょっと、惜しいかな。
ということで、アニソンにつづき作品投票のコメントも、ここに貼っちまうことにしました!
ただ、合計70本以上。あんまり多いんで、前半と後半にわけます。そうすれば記事2つに増えるし。←
ではさっそく前半です。

[2017.05.04追記] なお、このコメントは私が自ら気づいたことの他、ユーフォを愛する様々な方が様々な場面で述べてこられたことをうかがって私が感じたことも含めたまとめです!

1/10 全編にわたる大変美しい作画、それにより描写される宇治の風景が大変印象的です。

1/11 美しい作画、校舎内外のまるで写真のような写実的な描写が、その場の気配までも伝えていてすごいと思います。

1/12 美しい作画。また登場人物のデッサンの正確さはもちろん、衣服の質感やディテイルまで描き込まれた顔の造作の表現なども私には驚きでした。

1/13 美しい作画。カメラの被写界深度やレンズハレーション、手持ちカメラのゆらぎ、さらにフォーカス移動といった効果も活用され、まさに実写映画なみの映像演出です。

1/14 美しい作画。水面のはっとするリアリティは一度みたら忘れられません。

1/15 美しい作画。演奏シーンの楽器、奏者の細かな動き、心理を描くカット割り、照明をあびる舞台の空気感、さらに演奏中の回想や恍惚感までも描き出す映像効果。これはアニメ史上に残る金字塔と呼ぶにふさわしいのではないでしょうか。

1/16 美しい作画。お祭りの風景の映像のリアリティ。道行く人々の一人ひとりまでも動く徹底ぶりに圧倒されます。花火大会の水面に映る花火の描写、大輪の花火を寄り添ってみあげる主人公たちの姿に未来ある者の美しい一瞬を象徴させる映像の言語。感嘆するほかありません。

1/17 美しい作画。かげと光の演出。カット中の人物の遠近配置、表情やしぐさで状況や心理までも描き出す構図の技法。モンタージュ、暗喩をはじめとする映画の言語の活用。原作の小説の単なる映像化にとどまらず独自の解釈、主張が込められた珠玉の映像作品だと思います。

1/18 徹底ぶり。70人近い登場人物すべてに、あたりまえのように名前があり姿の特徴が丁寧に決められており、楽器や席順、さらには使っている楽器のモデルまで設定されていると知り、ただただびっくりです。無名の子などいない、すべての部員に物語がある。徹底ぶりに感嘆するばかりです。

1/19 物語に出てくる風景のリアルさ。徹底した取材ではじめて可能になった美しい映像は感動的ですらあります。

1/20 地元私鉄の協力によると思われる、電車の本物のアナウンスやモーターの作動音、駅の表示装置の外観なども、さすがの徹底ぶりとしかいいようがありません。木幡駅にはこのアニメーションのキャラクタの広告がありますが、それが本編に映り込んでいたらもっとびっくりだったかもしれません。

1/21 徹底したリアルさ。地元のコンビニや和菓子屋、パン屋も実際の風情そのままに登場しています。アニメの放映後、和菓子屋で主人公がおすすめしていた栗饅頭がたくさん売れるようになったそうです。

1/22 心理描写。これは原作の小説の力でもあります---ライトノベルのふりをした珠玉の青春文学作品だと感嘆せずにはいられません---一人一人の心理、しかもきれいごとでないどす黒い部分や、明らかに未熟な側面までも、生々しく描き出しています。とても「アニメ」の枠に収まらない映像作品です。

1/23 心理描写。ドキュメンタリーとさえ言われる緻密な会話のトーン。たとえば主人公の自宅でのテンションの低さに限りないリアリティが宿ります。序盤での主人公のやる気のなさ、ながされるままの様子にまず、何だろうこの作品はとひきつけられます。

1/25 女の子同士の親密な友情の描写にしばしば百合アニメという声もききますが私はそうは思いません。同性親友、chumshipとして心理学で研究されている前青年期特有の現象の見事な描写です。他にも、恋愛、依存をはじめ多様な青年心理がたっぷりと描かれており心理学の教材になりそうなほどです。

1/26 感嘆すべきリアリティを誇るこのアニメのなかで唯一リアルでないのは、男子でしょうね。「こんなに淡白な、女の子にドキドキしない男子はいないよなあ」と思いますね。原作者が女性だからかもしれません。もっとも、ここをリアルにすると気品がなくなってしまっていたでしょうね。

1/27 男女恋愛のエピソードの中で秀一に対する葉月の切ない恋がいじらしくて愛らしくて、みるたびに新鮮な感動があります。うっかり手を触れてしまってはっと手を引っこめほほを赤らめるような繊細なしぐさの描写が見事というほかありません。

1/28 1期8話の葉月の涙も、8話全体が作り出している深い「あはれ」の趣をさらに引き立て、見る者の胸を打つシーンです。切なく悲しい、しかし大人の目で見るとなんとも初々しく、あどけなく、愛らしく、ほほえましくさえある。大丈夫。これからだよ。君には未来がある。そう言ってあげたくなります。

1/29 秀一と久美子の、幼馴染で気やすすぎるがゆえに自己の恋愛感情に気づかない関係も面白いです。秀一はしかし優柔不断ですね。久美子のほうが腹がすわっているけれどリードするタイプでもなくて、くっついてもさっぱり進展しなさそう。アニメでは二人の関係はそこまでもいきません。いつか、続きが描かれることを願って。

1/30 梨子と卓也。すっかり「夫婦」だともっぱらの評ですが、どうでしょうね。卓也は自己の心情を表に出さない。梨子は想像で卓也を美化している。卓也の、想像に反する内面が明らかになった時、梨子は幻滅し二人の蜜月は終わるかもしれません。これもいつか、続きが描かれることを願っています。

1/31 アニメでほとんど描かれていませんがトロンボーンの野口ヒデリと田浦愛衣もさりげなくカップル設定されています。ストーリに登場しないところまでも詳細に設定されている徹底ぶりにはほとほと感心します。二人の間には何があったでしょうか。

2/1 女子のペアも多彩です。麗奈は音楽性、久美子は社交性という長所をもち互いに学びあい高めあうペア。一方葉月と緑輝は初心者と上級者の関係。中川夏紀と吉川優子はクールさとホットさ、ケンカするがゆえに互いを知り尽くすペア。鎧塚みぞれと傘木希美はコミュ力極小と極大の片依存。

2/2 一方本編では2回しか登場しないながら二人で独自の世界を作っている加瀬まいなと高久ちえりのような二人、さらに設定はあるがまったく本編に出てこない高橋紗里と小田芽依子など、なぞのままのペアまでいて、まさに青年心理学の辞典のようです。

2/3 松本美知恵・滝昇の教官コンビも面白い設定です。滝先生は圧倒的な音楽性をもつが指導経験が乏しいのも事実。一方美知恵先生は、生徒に不合理な圧迫をかけ委縮させるなど感心しないところもあるが、要所要所で指導に迷った滝先生に的確な助言を与えるのです。先生すら欠点があり成長するのがこの物語です。

2/4 三年生のあすか、香織、春香の三人の複雑な関係も巧みに描かれています。友情がありながらも、羨望があり、励ましあいがあり、対立があります。純真な香織の心からの親切を、あすかが押しつけがましい束縛と受取り嫌悪の表情を示す瞬間はあまりにショッキングでした。おそろいの水着はなんだったのか、、美しい映像にのせて、そのような深い苦い味わいが漂うのがこの作品の凄みです。

2/5 サウンド。イヤホンできくとわかりますが、効果音が実にていねいに演出されています。たとえば川岸での独奏。フレーズが進み、徐々に、川のせせらぎや鳥のさえずりが入ってくる。屋外の開放感が広がり、あすかが演奏の間だけは束縛を脱し広々とした外の世界の自由を感じていることが見事に表されています。

2/6 サウンド。花火大会のシーンも、おそらく実際の花火大会でていねいに収録した音を慎重にマスタリングしたのでしょう、みごとな空気感、あの宇治の空間全体を感じさせる響きになっています。コミカルなところでは、麗奈が部屋に入ってくるところで重低音がなっており、普通のスピーカでは気づかないのですがウーファのあるシステムでは気づく仕掛けになっています。

2/7 音楽。この作品は音楽の凝りようもただただすさまじいとしかいいようがありません。吹奏楽がテーマの作品ですから当然とはいえ、本編の中核をなすコンクール自由曲、そのほかの吹奏楽曲の数々、そしてストーリを彩るBGM、オープニング曲にエンディング曲、はてはCM用の曲やキャラクターソングのシングルまで、モチーフが互いに密接に関連しあう珠玉の名曲ぞろいです。

2/8 この作品のために、本当に吹奏楽曲「三日月の舞」を1曲作曲し、実際に収録。しかもそのアレンジは、原作小説の描写に忠実にあわせて楽器が奏されるように作られているのです。それだけでも一アニメ作品の音楽制作としては「どうかしている」レベルではないでしょうか。

2/9 そしてこの三日月の舞の主要なモチーフが、BGMに、また、キャラクターソングにさりげなくカップリングされた四重奏曲の中に、巧みに織り込まれているのです。映画ではしばしばありますが、限られた予算の中で、なんと緻密にこのような計画をなし、実施できたものか、驚かずにはいられません。

2/10 BGMの美しさ。吹奏楽と混じらないようにという意図で徹底して弦楽器---擦弦、撥弦、打弦---で構成され、この上なく美しいサウンドを奏でます。きいているだけで心が穏やかになり、このような上質な弦楽合奏がBGMに用意されたアニメーションは前代未聞ではないでしょうか。さらにこの対比すらも最後の最後でストーリーとかかわる大切な意味を担うのです。

2/11 BGM. 音楽的にも凝りに凝っています。コンクール自由曲「三日月の舞」の一節、さらには2期で中心的な意味合いをもつユーフォ独奏曲の主題までもすでに1期のBGMで提示されているのです。ゆるやかな弦楽合奏で奏されてきたフレーズが本番で勇壮に吹奏楽で演奏されるとき、登場人物が積み重ねてきたゆるやかな日常が凝縮された一瞬の輝きに、言葉にならない感動を覚えるのです。

2/12 作品全体を通じ、当然ながら登場人物が「三日月の舞」を練習し完成させていくのですが、逆に「三日月の舞」はBGMとなって登場人物の成長やさまざまなドラマをさりげなく見守っているといえるのです。登場人物と音楽がそれぞれ主体となって相手を支える、まさに人と音楽の対等・対称な構造が成立しているのです。なんと音楽を大切に扱っている作品でしょうか。

2/13 BGM以外の、他のオリジナル曲での引用を述べれば、北宇治四重奏曲の中にこめられた三日月の舞のフレーズ、そして孤高のトランペット曲。広告で使われたStarting the Projectに一瞬現れるTutti!のフレーズ。他にも、容易に気づかれない引用も隠れていることでしょう。すさまじいばかりです。

2/14 ストーリの要所要所での楽曲の絶妙なピックアップも、見事とうならずにはいられません。最終話で卒業生がStarting the Projectを演奏するのも、アメリカの大学で卒業式をCommencement(出発式、出陣式)とも呼ぶのを踏まえた選曲なのだと思います。四重奏曲の一つでもある「孤高のトランペット」は本編では麗奈が先生から授けられた曲とされ、ダムでの高らかな宣言のシーンで使われ感動的です。

2/15 作品をいろどる楽曲の数々というと、オリジナルとならんで、吹奏楽の有名な曲がちりばめられているのも魅力です。地獄のオルフェ、フニクリフニクラ、ダッタン人の踊り、ダフニスとクロエ、、、またポピュラーからも愛を見つけた場所、君は天然色、学園天国、ライディーン、宝島と、吹奏楽を知らなかった人でも自然と美しい音に接し興味を抱く、最高の音楽入門になっています。

(仕事のため 2/16, 2/17は投稿できず)

2/18 1期のオープニング曲"DREAM SOLISTER"もすごい曲です。きいただけでも折り目正しいちょっと懐かしいブラスサウンドの楽曲という印象をもちますが、分析すればするほど、クラシックの作曲の技法をふんだんに盛り込んだ、ためいきが出るような作りになっています。作曲の加藤先生は大阪芸大で作曲を学ばれた方で、この曲でクラシック曲の面白さを伝えようと思ったのではないでしょうか。

2/19 他の楽曲も、管楽器が活躍するジャンルを取り入れています。様々な音楽を楽しむ部員の未来の暗示でしょうか。DREAM SOLISTERはエレガントなポップス。Sound Scapeはブラスロック。Tutti!はスカ、Starting the Proejectはファンク、Vivace!はジャズビッグバンド。そして2期最終話を締めくくる響け!ユーフォニアムはフルオーケストラ。

2/20 音楽へのこだわりはまだまだあります。この作品特有のこれでもか、これでもかと盛り込まれたひそやかな仕掛けが、音楽にも及んでいるのです。たとえば2期Ending曲 Vivace!の冒頭は、バリトンサックス、ユーフォニアム、トランペットで始まります。なんと、三年生トリオ小笠原春香、田中あすか、中世古香織の担当楽器なのです。ぼんやりきいていてもわからない、けれど明らかに意図的な仕掛けなのです。
[補注:この指摘は私の知り合いからきいたもので心底感嘆しました。]

2/21 コンクール本番の三日月の舞にのせた映像の圧倒的な芸術性についてはすでに言及しました。この回は「きせきのハーモニー」と名付けられ、直接的には奇跡的な出来栄えの演奏のことを言っているのですが、同時に本番直前に対立を克服した部員たちの心の和をも意味しているのは明らかです。さらに、三日月の舞のサウンドと映像演出の調和ということも暗示しているのではないでしょうか。

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Author:zhuo
zhuo, a vocaloid fan.

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